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2020 東京藝術大学 デザイン科
合格者インタビュー2

今年度、東京藝術大学 デザイン科に合格された奈良澤達樹さんのインタビューです。

  • 2020
  • デザイン科
  • 東京芸術大学

奈良澤達樹さんの東京藝術大学対策

奈良澤さんの色彩構成_1

奈良澤さんの色彩構成_2

奈良澤さんの立体構成[粘土]

インタビュー

インタビュアー:受験し合格した大学と専攻をすべて教えてください。

奈良澤さん:
東京藝術大学 デザイン科
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科
武蔵野美術大学 デザイン情報学科
武蔵野美術大学 造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科

以上です。

奈良澤さんの色彩構成_1

インタビュアー:御茶美とその他の予備校での違いはありましたか?

奈良澤さん:他予備校との違いは、[人数が多い]・[作品が自由]・[生徒と先生の関係がドライ]の3点です。

人数の多さは埋もれない対策が出来ること、自由度の高さはマンネリ化しないこと、関係性は先生に依存して妙な安心感を得ないことに繋がっていたと感じます。

インタビュアー:受験生活の中でどのような事を意識していましたか?

奈良澤さん:現役生のとき予備校で上手い人が落ちたり、その逆を目の当たりにして、最後まで何が起きるか分からないと強く意識しました。

そのため成功しても奢らず、失敗しても希望はあると思えました。

インタビュアー:あなたにとっての浪人生活はどのようなものでしたか?

奈良澤さん:辛い場面は何回もありましたが、受かる方法を考えて実行することに夢中で楽しかったです。
予備校で友達も出来ましたし、総合的には良い思い出です。

インタビュアー:学科対策はどんな方法でやっていましたか?

奈良澤さん:一年の前半は現役生の頃の知識を忘れないように軽く触れておいて、後半で一気に固めました。

具体的には暗記科目はトイレや風呂で見る、歩きながら聞くなどしてひたすらやって、読解力や情報処理系の科目は一回一回分析してどうすれば時間内に終わるか、問題に振り回されず冷静でいられるかを考え、実技と似た感覚で取り組みました。

インタビュアー:日頃の実技制作中に気を付けていたことはありますか?

奈良澤さん:デッサンも平面も立体も集団の中で選ばれる理由がなければ受からないと考えました。

≪石膏デッサン≫
似ている前提で、雰囲気で終わらず、しっかりと描いてあるデッサンを目指しました。
具体的には側面や奥を曖昧にせずにH系の鉛筆で描く、B系の鉛筆の表情であるザラザラした表情を側面と正面で使い分けました。

≪色彩構成≫
描写力などの基礎的な力がある前提で、採点者に「こいつ、面白いな」「大学でいい作品を作りそう」と言わせる平面を目指しました。
強烈なコントラストを出す、他者がしないモチーフの扱い等でそれを実現しようとしました。

奈良澤さんの色彩構成_2

≪立体≫
基本的な方向は平面と同じですが、粘土立体は未開拓の使い方が沢山あると感じたので研究しました。
また、テーマとして渡される言葉が名詞なのか動詞なのか、それによって作られる受験生の作品がどう偏るのかに注意しました。

インタビュアー:試験を終えたときに手ごたえはありましたか?

奈良澤さん: ありました。改善点に後から気づくことはありましたが、普段の予備校なら上段以上の作品ができたという感触でした。

インタビュアー:受験時代に成長出来たきっかけを聞かせてください。二次課題に対する考え方で、夏期講習のとき、全国から多くの受験生が集まるので講評時に並ぶ作品が多く、その中での勝ち方を考え抜きました。

そこで「ここまでやっていいのか」と思うほど、予備校でよく言われる受験作品の定石から外れた構成で評価を受けたとき、何かを掴んだ感触がありました。
課題やモチーフに強く答えていればセオリーなんか関係なく、むしろセオリーに囚われてしまうと周りと同化する要因になるのではないかと思いました。

奈良澤さんの立体構成[粘土]

インタビュアー:試験本番で成功できた要因は何ですか?

奈良澤さん:予備校の先生方に試験場での情報を沢山聞きました。

デッサンではイーゼルから作品をとって壁に立てかける事が出来るのか
平面では水道を使えるのか
立体は誰がどう運ぶのか

など他の受験生より知っていたので、緊張はしても、周りに対して余裕を感じることができました。

インタビュアー:受験時代のつらいエピソードを聞かせてください。

奈良澤さん:彼女に見放され、同級生は大学生活を楽しみ、年下の現役生に評価で負け、圧倒的な実技力の多浪生に絶望する等です。

インタビュアー:実技上達の為に実践していた事はありますか?

奈良澤さん:街中で「あの模様平面に使えそう」「この形はあの動詞に合うな」と写真を撮ってストックしました。

インタビュアー:大学生活では何をしたいですか?

奈良澤さん:作品を作ることは勿論のこと、それにまつわるお金や法律のこともしっかり学んで、食っていける人になりたいです。

担任よりメッセージ

奈良澤さんありがとうございました。

合格実績

☆合格者数14年連続全国1位☆
☆14年間で393名合格☆

合格のメダル

2020年度 芸大デザインコース

東京藝術大学 デザイン科

合格者28(現役2名)