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2021 東京藝術大学 工芸科
合格者インタビュー2

今年度、東京藝術大学工芸科に現役合格された森藤響さんのインタビューです。

  • 2021
  • 工芸科
  • 東京芸術大学

森藤響さんの東京藝術大学対策

森藤さんのデッサン

森藤さんの平面表現

森藤さんの立体表現

インタビュー

インタビュアー:受験生活の中でどのような事を意識していましたか?

森藤さん:気持ちの持ち方と体調管理を意識していました。

受験対策をしているときは些細なことで気に病むことが多くありました。
悲しい気持ちになりますが、そこで諦めないで「私はできる」と信じて練習を重ねるようにしていました。

体調管理については、睡眠時間が減るとそれだけ作業のクオリティが下がってしまうので、よく眠るようにしていました。
帰ってから自主練習をした方がいいのか?と悩むこともありましたが、疲れた時は体調第一で自分を大事にするようにしていました。

森藤さんのデッサン

インタビュアー:学科対策はどんな方法でやっていましたか?

森藤さん:学科は苦手意識があったのですが、あまり対策をしていませんでした。
テストギリギリになって焦りだして、直前1週間はおちゃびを休んで家で勉強していました。

インタビュアー:日頃の実技制作中に気を付けていたことはありますか?

森藤さん:

≪デッサン≫
落ち着くことが大事だと思って制作していました。
焦るとあたりまえなことにも気がつけなかったりします。
描く前も描いてる途中もよく離れて石膏の周りを歩き回ったり、トイレによく行ったり、自分が落ち着けるように必要なことをして冷静にデッサンできるようにしていました。

≪平面表現≫
平面は計画性を特に大事にしていました。
何分でエスキースをして、何時間で下描き、全体塗り、細部表現、まとめをすると大体の時間を計画するようにしていました。
いつも同じような時間のルーティンがありました。
計画をよくした時の方がうまくいっていた気がします。

森藤さんの平面表現

≪立体表現≫
立体は1番苦手意識がありました。
苦手だからこそ、自分に優しい設定で挑むようにしていました。
課題に合う条件の中で、さらに自分のできる表現で絞って絶対に完成まで持っていけると思えるような構成にしていました。
目立つような個性的なことをしなきゃいけないのかな、と思うこともありましたが、まずは完成度を上げられるように意識していました。

インタビュアー:試験を終えたときに手ごたえはありましたか?

森藤さん:試験を受けるのが初めてだったので、これで受かるかはわからないという感じでした。
しかし、制作中も制作後も自分の中の精一杯の力は出せたと満足はしていました。

インタビュアー:試験本番で成功できた要因は何ですか?

森藤さん:落ち着けたことだと思います。
試験前日を適当に過ごしてはいけないと思っていたので、試験それぞれの前日にエスキース帳に気をつけるべきことをたくさん書いてから寝ました。

インタビュアー:受験時代に成長出来たきっかけを聞かせてください。

森藤さん:おちゃびの先生に直接自分の作品に手を加えてもらった時だと思います。

上手な人のやり方を間近で見られることや、自分の作品に手を加えてもらうことでより明確にやり方がわかったと思います。
私は人に話しかけるのが苦手なのであまり積極的に聞けなかったのですが、こんなにわかりやすいならもっと聞いておけばよかったと思っています。

インタビュアー:受験時代のつらいエピソードを聞かせてください。

森藤さん:言われていることがわからないことがつらかったです。

特に立体で「ここがこうでしょ?」と言われてもわからなかったし、自分の中では完成度があると思っているのに「完成度上げて」と言われるのがわからなかったです。
今なら意味がわかる気がしますが、苦手なことを克服しようとしているのに訳が分からなくてつらかったです。

また、高校が芸術科だったので同じクラスに藝大志望の人が何人かいました。
高校一年生の頃から切磋琢磨(?)しながら実力を上げてきた仲間を、受験生になってから「ライバル」として見てしまうことも嫌でした。
あまりライバルとしては見ないようにしていました。

森藤さんの立体表現

インタビュアー:実技上達の為に実践していた事はありますか?

森藤さん:何回も練習するようにしていました。
現役生は浪人生よりも練習時間が短いのに同じ条件で受験しなくてはいけないので、間に合うように練習していました。
練習をすることで授業内では焦っていて気づけないことにも気がつけました。
失敗してしまっても次はここを気をつける、と次回の練習の目標にして理解が深まるようにしました。

参考作品を見ることも大事だと思っていました。
上手い人の構成や描写を見られるので学べることがたくさんありました。
休んでいる時もアプリで色々な人の作品を見たりして引き出しを増やすようにしていました。
参考作品を見てエスキースを溜めることもしていました。
良いと思った作品からこういう構成をしたいと思ったり、立体ではこういう形を作りたいと思ったものを書き溜めていました。
貯めたものを授業で使うのも楽しかったです。

インタビュアー:大学生活では何をしたいですか?

森藤さん:まだまだ知らないことが多いので、色々なことを知りたいです。新しいことにもチャレンジしたいです。

担任よりメッセージ

森藤さんありがとうございました。

合格実績

合格のメダル

2021年 工芸科

東京藝術大学 工芸科

合格者5(現役2名)