学び方
はじめての方は、すべての課題の基本となるデッサンから始めることになります。まずは木炭を使ったデッサンで形や構図の基礎や観察力を養い、経験とともに鉛筆デッサンへ移行していきます。
そして、デッサンで培った基礎力をベースに、必要に応じて色彩系課題や立体系課題へと入っていきます。
学ぶ種類
木炭デッサン
色を乗せやすく、消しやすい素材なので初心者の方にお勧めです。
いきなり正確な形を描ける人はいません。デッサンを描く上で「修正」の作業は観察力を養う上でとても重要です。木炭デッサンはその修正が容易に出来るので、多くの初心者が最初に取り組みます。表面に凸凹を付けた専用の紙に描いていき、色々な表情を付けていくことが出来るので、経験者がしっかり探求できる奥の深い素材でもあります。
使用する用具例
- MBM木炭紙
- クロッキー帳(木炭紙大サイズ)
- 練り消しゴム
- スプレーフィキサチーフ
- ガーゼ
- デスケル(Dサイズ)
- 180番のサンドペーパー
- 芯抜き
- はかり棒(ピアノ線大)
- デザインカッター(A-300RP)
- 画用木炭(#1800)
- 画用木炭(#200×2本)
- 画用木炭(#360)
- 木炭紙大カルトン
- 目玉クリップ
鉛筆デッサン
持ち方や塗り方を変えると色々な表情が出せる素材です。多くの試験に出題されています。
鉛筆は誰しもが使ったことのある身近な素材です。デッサンでは、文字を書くのとは違った、持ち方や削り方、手の動かし方を覚え、硬さの違う鉛筆の使い分けを模索し、自分に合った使い方を身に着けていきます。下描きとしてラフに描いたり、緻密な描写をしたりと、様々な場面でさっと扱える便利さは、他にはなく、多くの試験で使用されています。
使用する用具例≪東京藝大デザイン科≫
- 木炭紙大パネルもしくは芸大サイズパネル
- M画 木炭紙大画用紙もしくは芸大サイズ画用紙(水張りの場合はB2)
- 鉛筆セット 11本組み(4H-5B)
- 練り消しゴム
- 水張り用刷毛
- 水貼りテープ 白
- 筆洗バケツ
- デザインカッター(A-300RP)
色彩表現
受験をする科によって扱う絵具の種類に違いがあり、用具に慣れておく必要があります。
色彩の表現は、対象の色をそのまま平面上に再現するというデッサンに近い扱い方から、色面を利用し、色味の違いで感覚や感情を表したり、など、多彩で多様な表現が可能です。そういった中で自分らしい表現を身に着けていくには、用具の慣れも必要ですが、他の人の表現から学んでいく必要があります。それは合格者の参考作品という身近なものから、絵画や写真、ポスターなど社会にある沢山のものからも学んでいきます。色々なことに興味を持ち、好きな表現を見つけていくことが基本となります。
使用する用具例≪東京藝大デザイン科 色彩構成≫
- B3パネル
- B3画用紙
- アクリルガッシュ 24色程度
- デザイン筆(面相筆/平筆)
- 筆洗バケツ
- 直定規(60cm)
- 三角定規セット(30cm)
- コンパス
- クロッキー帳(A4程度)
- 鉛筆セット 11本組み(4H-5B)
- 練り消しゴム
- とき皿 8.5cm 5枚組
- 水張り用刷毛
- 水張りテープ 白
- カッターナイフ
立体表現
対象を水粘土で忠実に再現したり、紙などの素材を利用した立体物を組み立てたりが基本の作業であり、出題する科の傾向に合わせた勉強をします。
忠実な再現を行う場合は、デッサンと同じように観察が重要です。立体の再現力を伸ばせばデッサン力に活かすことができ、デッサン力を伸ばせば、立体の再現力も上がるので、この取り組みはとて重要です。試験では、再現力だけではなく、どのように空間に配置するのかと言った構成力や、テーマを表す、素材を活かす、発想を形にすると言った造形力全般が問われるので、試験の対策だけに閉じず、色々なものから学ぶ姿勢がとても大切で。
使用する用具例
- 【粘土】粘土用各種ヘラ
- 【粘土】三角定規セット(30cm)
- 【粘土】ステンレス直定30cm
- 【粘土】霧吹き
- 【粘土】雑巾
- 【紙/素材】デザインカッター(A-300RP)
- 【紙/素材】カッターマット
- 【紙/素材】直定規(60cm)
- 【紙/素材】三角定規セット(30cm)
- 【紙/素材】コンパス
- 【紙/素材】のり
- 【粘土/紙/素材】筆記用具
- 【粘土/紙/素材】クロッキー帳(A4程度)
まずは体験
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時間:
3時間
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