2017年6月2日
OCHABI 日本画科 授業紹介
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こんにちは!日本画科担任の富永です。
今回はOCHABI日本画科の授業の一部をご紹介します。
デッサン、着彩共に大切にしたい事の一つは描き出しの安定感です。
それを養うために、授業では描き出し講評と着彩クロッキーを行っています。
◆描き出し講評
制作を開始して2時間程経った段階で全員の作品を並べ、構図や光の状況、大小関係、モチーフから得られる多くの情報の見えてくる順番などが正しいかどうかを、モチーフや他の作品と見比べてチェックします。
経験者にとっては、自分の持っている力を発揮するためにはどのような画面構成にすれば良いか、これから多くの技術を学ぶ初心者にとっては、どう描き進めていけば「こう描きたい!」という思いが画面に反映できるのか、ということを確認できます。
描き出しのチェックを慎重に行い、安定させる事で、仕上がった時の「もう少しこうしておけば良かった」という後悔がなくなっていき、自分がモチーフから受け取った印象や自分の武器となる力が見る側に伝わる絵となります。
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◆着彩クロッキー
デッサンではクロッキーをする機会があると思いますが、OCHABI日本画科では着彩でも、入試と変わらないモチーフ量で鉛筆と絵の具を使った3時間のクロッキーを行っています。
どの部分に注目すれば、質感の描き分けや状況を描く事に繋がるか等を短時間で見極める訓練で、手数の少ない描き出しの状態で、これからどこを描き進めていけば良いか、どういった調整をすれば良いかという判断力が養えます。
講評では、着彩クロッキーが普段の着彩にどう生かせるかを、個人の能力に合わせ具体的に話していきます。
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以上の授業を夏期講習でも行います。
講評では学生の皆さんがどういう気持ちで画面に向かったかを大切にしながら指導していきます。
あと一歩が欲しい方はもちろん、初心者の方も歓迎致します。
◆夏期講習デモンストレーションのお知らせ
夏期講習期間中に、今年度合格した現役芸大生を呼んで、実技のデモンストレーションを行います。
日程は、中期の8月11日(金)、12日(土)と後期の8月21日(月)、22日(火)を予定しています。
※課題、内容、日程は変更する場合がございます。ご了承ください。
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