2020 東京藝術大学 先端芸術表現科 合格者インタビュー3
今年度、東京藝術大学 先端芸術表現科に合格した水野さんのインタビューです。
- インタビュアー
- 先端を志望した理由を聞かせてください。
- 水野さん
- 高三の秋までは予備校ではデザイン科にいたのですが、自分のやりたいこととは何か違うなと思いながら、漠然と“現代美術”というものに興味をもちはじめました。
そしてそれを勉強するにはどうやら先端?という場所がいいらしい、という理由で先端にしました。
こういう曖昧な動機だと、そもそも主体的に何か表現をしている人たちとは全く違う動機なので、入ってから色々と大変でしたが、主体的に何かに取り組んでる人たちと関わることはとても刺激になったし、頑張ればそういう人たちとは違う自分なりの戦い方を見つけることもできると思うので、他の科が何か違うなと思ったら先端を検討するのはありだと思います。 - インタビュアー
- おちゃび先端ではどのようなことを学ぶことができましたか?
- 水野さん
- おちゃびでは自分がそもそもなぜ表現をするのか、なぜその表現手段を用いるのかということを常に徹底して問われます。
これはきっと芸大受験にとどまらず、これから自分が作家として活動していく上で基盤となるような力になっていると思います。
受験においても、これを手探りで探っていく中で生まれる思考や作品というものは、他の誰にもない強みになります。 - インタビュアー
- おちゃびに通って、試験本番(一次/二次)でどのようなことが役に立ちましたか?
- 水野さん
- おちゃびでは受験でどのようなところが見られるのかという実践的な対策の指導もバシバシありました。
自分の課題は一次も二次も技術というよりもまず答え方にあったので、このような指導のおかげでとにかく本番では一つ一つ答えを外さないように、〇〇はできているか、××はできているかと一つ一つ回答の条件を確認しながら落ち着いて挑むことができました。 - インタビュアー
- この一年、どのような日々を過ごされていましたか。
- 水野さん
- 僕は一浪していて、文字通り浪人していました。
講習にだけ参加しながら、その他の空いた時間では、都内のギャラリーを回ったり、出雲とか京都とか、いろんなところをふらふらしていました。たまにバイトもしてました。
制作とは全く関係なく外をふらふらしていた経験が、後から自分の制作や思考の中で核になっていきました。
僕の場合は自然と手が動くタイプという感じではなく、10のインプットに対して1の制作みたいな感じでやっていたので、周りがばんばん作品を作っていくなかで「こんな感じで大丈夫なんですか‥」という焦燥感もありました。
そのため、とりあえず何も考えずに写真を撮ったりドローイングしたり、簡単にできることから取り組んでいました。
そこからわかることもたくさんあるので、小さな制作は、僕みたいな(?)人にはオススメしたいです。 - インタビュアー
- おちゃび先端でよかったことがあれば聞かせてください
- 水野さん
- まず、御茶ノ水にあるのがいいと思います。
神保町が近いので、調べたいことがあったらすぐ本屋にいくことができて、受験直前はこれに本当に助けられました。
ポートフォリオの印刷方法も都心にあるぶん選択肢がたくさんあって、ポートフォリオ提出日はてんやわんやギリギリまで作業ができました…。
やはり都市の真ん中にあるといろいろと捗ります。
講師の先生たちもすごく真摯に向き合ってくれるので、ありとあらゆる手段を駆使して作品の相談やポートフォリオなど受験に関する質問をすることができます。ケアが熱い。 - インタビュアー
- 先端受験生にアドバイスがあれば、お願いします!
- 水野さん
- アドバイスというほどのことは何も言えませんが、そもそも、意識しない限り高校まで芸術を学ぶ機会なんてほとんどないと思うのですが、そんな不透明な視界で、芸術の世界に興味を持って片足を突っ込もうとすることは、とても勇気の要ることだと思います。
僕はそれでもその道を選んでくれる人がいることがまず嬉しいし、だからこそ学べることは多いと思います。色々大変なこともあるとは思いますが、自分にとって後悔のない道を選んで頑張って欲しいです。 - インタビュアー
- 大学ではどのようなことしていきたいですか?
- 水野さん
- この質問は入試でも問われるので色々考えていたのですが、コロナ禍によってまず目の前に避けては通れないような様々な問題が立ち現れたような気がしています。
そんな中で自分が今まで考えてきたことも再考が迫られているような側面があるので、まずこれらの問題を解きほぐしていくところから始めたいです。 - インタビュアー
- 最後に一言お願いします。
- 水野さん
- よく分からないことばかりですが、すこしづつ分かっていきたいと思います。
水野くん、どうもありがとうございました!
「それでもその道を選んでくれる人がいることがまず嬉しい」という水野くんの言葉、聞いた私も、とても嬉しくなりました。
水野くんは読書や鑑賞、散策から積極的にインプットしていき、核をしっかり作り上げていったように思います。
魅力的な作品も作っていたので、多大なインプットだったのでしょう。
新型コロナにより大変な状況ではありますが、その姿勢は、これからも大きな力になってくれると思います。
講師一同応援しています!
東京藝術大学 先端芸術表現科 合格者インタビュー
■2020■2019
■2018
■2017
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どのような方でも、お気軽にお問い合わせください。
おちゃび先端は一人ひとりと向き合いながら、受験を超えて、表現することと向かい合うサポートを行っていきます。
※OCHABI先端芸術表現科は、ビデオ通話を利用したマンツーマン通信授業を開講しました。
普段OCHABI に通えない遠方の方でも自宅で対策が可能です。
WEBサイトよりお申込を受け付けております。
DATA
2020年 先端芸術表現科 合格実績
東京藝術大学 先端芸術表現科
☆16名合格※ 合格者数2年連続全国1位☆
※定員24名 (67%がOCHABI生)
☆現役合格者数3年連続全国1位【9名】☆
2019年 先端芸術表現科 合格実績
東京藝術大学 先端芸術表現科
☆7名合格 合格者数全国1位☆
☆現役合格者数2年連続全国1位【5名】☆