
2021 東京藝術大学 工芸科
合格者インタビュー3
今年度、東京藝術大学工芸科に合格された康永遥さんのインタビューです。
康永遥さんの東京藝術大学対策
インタビュー
インタビュアー:受験生活の中でどのような事を意識していましたか?
康永さん:先生の言葉の意味と自分が受け取った言葉の意味をなるべく一致させることです。
美術には完全な正解は無いので、先生の言葉は感覚的だったり、抽象的になっていることもあります。そこをうやむやにせず、自分が納得できるまで咀嚼するようにしていました。
同じ質問を複数の先生にして違いを分析したり、「構成」という言葉自体意味がわからないなと思って図書館で調べたりしていました。
自分の感覚を信じる前に明確にするべき部分は沢山あると思います。

インタビュアー:学科対策はどんな方法でやっていましたか?
康永さん:浪人中はほとんど実技をやっていました。多摩美は学科の割合が高かったので、過去問を解きました。
インタビュアー:日頃の実技制作中に気を付けていたことはありますか?
康永さん:
≪デッサン≫
描きすぎと言われるくらい描写は没頭してしまうタイプでした。でも、石膏デッサンは悲しいくらい印象が1番大切なので、合わせるのを忘れないように気をつけていました。
≪平面表現≫
デッサン同様、描写で見せる構成にしていました。全部のモチーフを描いて散漫にさせてしまう事があったので、サブモチーフと背景の響き合いを注意していました。
≪立体表現≫
作り終わるということを前提に置いて制作していました。どんなに普通な事をしても、粘土が他のものに見えているだけで十分な見栄えはすると思っています。

インタビュアー:試験を終えたときに手ごたえはありましたか?
康永さん:二次試験の平面構成が不安しか無かったのですが、その日の夜父親と沢山話したおかげで切り替えて立体構成にのぞめたので、感謝しています。たと思えていました。
インタビュアー:試験本番で成功できた要因は何ですか?
康永さん:予備校の制作風景が何度もフラッシュバックしたり、先生たちのアドバイスが聞こえてきたりして落ち着けたので、日々の制作の大事さを痛感しました。
インタビュアー:受験時代に成長出来たきっかけを聞かせてください。
康永さん:デッサンにおいて、石膏全体を俯瞰で見ることがずっと苦手で、何回も、先生達から部分を虫眼鏡的に見過ぎているとアドバイスを頂いていました。
結局、俯瞰で見るのではなく隅から隅まで均一に虫眼鏡で見るイメージに変えてから上達したように思います。
やっていることは先生の言葉と一緒かもしれませんが、自分の納得できる言葉探しが大切だったんだなと思います。
インタビュアー:受験時代のつらいエピソードを聞かせてください。
康永さん:先生の言葉の意味がわからない時に、一生上達できないのではとよく泣きながら帰っていました笑

インタビュアー:実技上達の為に実践していた事はありますか?
康永さん:集中できるように友達とビデオ通話してお互い描写練をしていました。
インタビュアー:大学生活では何をしたいですか?
康永さん:色々な素材に触って色々な人に会って視野を広げたいです。
合格実績

2021年 工芸科
東京藝術大学 工芸科
合格者5名(現役2名)